ココ・シャネル、ミッシェル・クラン、クリスチャン・ディオールなどのファッションデザイナーや、フィンセント・ファン・ゴッホ、ジャン・フランソワ・ミレー、クロード・モネなどの画家たちの名前を、きっとあなたも一度は聞いたことがあるかと思います。

彼らに共通するキーワードは、フランスです。

なぜ多くの芸術家はフランスにゆかりがあるのでしょうか?その答えは、「そこに芸術があるから」です。芸術のある環境から芸術家が育つという論理は、AI時代に負けない子どもの育て方を実践する上で、大きなヒントになります。

前回、「AI時代に負けない子どもの育て方~考える力編~」でもお伝えしましたが、AI時代に求められる能力は、ルール通りに処理する能力でもなく、正確に処理する能力でもなく、データを素早く処理する能力でもありません。

問題解決よりも問題を発見する能力、つまりこれまでにない仕事を創造する力です。AIが得意な仕事は、今後すべてAIにとって代わられます。一方で、AIは前例のない出来事に対して手も足も出ません。だからこそ、AI時代に求められる能力は前例のないものを創り出す力、創造力なのです。

それでは、子どもの創造力を育むためにはどうすればいいのでしょうか?そのためにはまず、創造する力とは何か?について明らかにする必要があります。

フランスに芸術家が多い理由は、フランスに芸術がたくさんあるから。これは、なぜでしょうか?刺激を受けるからでしょうか?描きたくなる素材があるからでしょうか?売れる市場があるからでしょうか?

アメリカの実業家であるジェームス・W・ヤング氏は著書の中で、

「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

と言っています。これは創造力も同じです。多くの芸術を体感しているからこそ、その体感の組み合わせによってまったく新しい芸術が生み出されるのです。

あらためて、どう育てれば?という問いに対する答えは、子どもが自主的にやりたくなったことを体験させてあげることです。子どもには多くの情報に触れてもらい、「これ、やりたい」と言った時に、自由にめいっぱいやらせてあげることです。

決して、習い事①、習い事②、習い事③と押し付ける方法ではありません。やりたくないことを押し付けられた子どもは思考停止になり、先生が喜ぶための努力、お母さんが喜ぶための努力をするようになるため、新しい何かを生み出す創造力が育たなくなります。

やりたいことをたくさん体験できた子どもは、これまでに体験した多くのデータとデータを組み合わせることができるようになります。つまり、創造力が高くなるのです。

分かりやすく例えるなら、空手です。

東京オリンピックでも話題になりましたね。空手には空手を学ぶための型がありますが、そもそも空手(その源流)が生まれる前には型などありませんでした。ただただ強い人がいた、それだけです。

当然、周囲の人はその強さを習得したいと思いましたが、当の本人ですら「なぜ自分が強いのか」説明できなかったのです。そこで試行錯誤の上、強い人はどのような動きをしているのか?理解するため、学ぶため、そして後世に分かりやすく伝えていくために型ができたのです。

ここで、創造力のお話と合わせて考えてみましょう。世界空手連盟が認定する型は102種類ありますが、7種類だけマスターした選手と、102種類をマスターした選手では、どちらが強いでしょうか?また、この先強くなっていくでしょうか?

仮に実戦のお話をすると、確実に102種類の型をマスターした選手の方が、どのような場面に追い込まれても臨機応変に相応しい型で対応し、いくつもの型を使って相手を倒すことができるのではないでしょうか?

しかし、型をマスターすることはまだまだ始まりに過ぎません。

守破離という言葉が表しているように、型をマスターしたら(守)、型を応用できるように修行します(破)。そして最後には、自分独自の型を生み出していきます(離)。お気づきでしょうか?

離=創造力

「百聞は一見にしかず、されど百見は一行(いっこう)にしかず」ということわざがあります。100回聞くよりも、1回見たら分かる。100回見るよりも、1回体験したら分かる、という意味です。体験する重要性がよく表現されています。

AI時代に負けない子どもを育てるには、子どもにたくさんの体験をさせてあげることです。押し付けるのではなく、本人のやる気を引き出し、やりたいことはやらせてあげることです。

そして、もう一つ大切なことがあります。

それは、他人とは異質な体験をさせてあげることです。みんなと同じ体験をしていては、みんなと同じ質の大人になり、仕事の奪い合いになってしまいます。

あなたの子どもが大人になった時に、「自分は他人がしてこなかった体験をたくさんできた」という事実が、自信になり、勇気になり、自己肯定感を高めてくれます。そして、AIにはマネできない仕事を任されるようになり、さらに存在価値を高めていくでしょう。

それでは具体的に、どんな体験をさせてあげるといいのでしょうか?

「やりたいことをやらせてあげる」といっても、ゲームばかりしていてはAI時代に生き残れる人材にはなれません。また、同い年の子どもが体験していないことをたくさん体験させてあげても、そもそもその体験がまったく創造力につながらないこともあります。

体験選びに重要なことは、非認知能力が育つかどうかです。非認知能力についてはセミナーで詳しく解説しますので、楽しみにしていてくださいね。

今では当たり前のように使われているインターネットですが、日本での普及率が50%を超えたのは、わずか20年前の出来事です。インターネットのない世界なんて考えられませんよね?20年後の世界は別世界です。AIに仕事を奪われる時代はもうすぐそこまで来ています。

あなたのお子さんが「AI以下」にならないためにも、今のうちにAI時代に生き残れる子どもの育て方を学んでおいてください。

セミナー講師

【牧 静(まき しず)】
プロ家庭教師・母親コーチ。元大手受験塾講師。15年以上の塾講師経験の中で、のべ3000名以上の生徒を指導。IQは140を超え、MENSAの会員でもある。

教え子の合格実績には、開成、慶應、早稲田など偏差値70超えの中高が多数あり、わずか3ヶ月で偏差値を「15」上げた教え子もいる。また、不登校で塾にも通えない小学生の指導にあたり、難関中学校の合格へ導き、母親から感謝される事例も後を絶たない。

【市野瀬早織(いちのせさおり)】
エンタメ東大脳専門家。偏差値70超の都内の難関私立中高で延べ3000人の中高生と接し、5人に1人を東大進学に導く。

その後、アメリカ心理学会公認の脳科学事業を始め、アメリカ、オーストラリアなどから、100名超の受講生を輩出。感情と思考を繋ぐ脳科学コーチング法を確立し、将来の仕事の選択肢を子供に授ける独自の子育て成功法則を開発する。子供のことが大好きなママが「子育て楽しい!」と心底思える社会の実現を目指している。

セミナーで学べること

前回、AI時代に求められる能力は「考える力」だとお話しました。そしてもう一つが今回のテーマ「創造力」です。創造力とは、これまでになかったものを創り出す力です。

なぜ創造力が必要なのでしょう?それは、AIにマネできないからです。AIにマネできない仕事は永遠に人間の専売特許です。そして価値が高く、競合がおらず、収入も高くなります。

あなたのお子さんが「AI以下」の人材にならないためにも、ぜひ今回の「創造力編」をお見逃しなく!

購入者特典

先着10名様限定!動画講座プレゼント

『8割の人が間違えている子育ての常識セミナー動画教材(非売品)』

  • 習い事をさせることで子どもの想像力を奪っている
  • 「勉強しなさい」と言った方が、子どもの勉強時間が減る
  • 高価な教材よりも、その空き箱の方に価値がある

他、8割のお母さんが知らず知らずのうちにやってしまっている、子どもの成績を下げる●●についてご紹介します。

参加者全員プレゼント

【限定お茶会参加権】

講師二人に個人的に相談できるチャンスです。お茶を飲みながらリラックスして「ウチの子の場合はどうなんだろう?」とお話してみてください。

子育てや勉強法は一人一人に合わせた方法で行う必要があります。どんな性格のお子さんなのか、どんな経験をしてきたのか、今何が必要なのか、ぜひ質問してみてください。

Q&A

Q:このセミナーは何年生向けですか?もしくは受験生向けでしょうか?

A:どちらのお子さんにも役立つ内容となっております。より小さいお子さんの方がさらに効果が上がります。

Q:子どもが受けるセミナーですか?

A:お母さんが受けるセミナーです。子育てや勉強法が分かり、さらにお母さんの気持ちにも変化が起こります。

Q:予定があってリアルタイムでの視聴が難しいのですが・・・

A:セミナーを録画して期間限定でご視聴いただけます。ご安心ください。

セミナー内容

 

開催日2022年11月22日(火)
時間9:30~10:30
場所オンライン
参加費1,000円